【パチスロ人生】第6話|4号機が撤去となり現実が突き刺さる

【前回】第5話|ストック機の登場で予想が確信に変わる

4号機が撤去されてスロプロ引退者が続出!?

4号機が全て撤去されてから、ホールには5号機が設置されました。

5号機はコイン持ちが良くなった代わりに高設定域の機械割が悪く、当然スロプロと呼ばれる人達の毎月の収支も下がってしまうことになります。

エレコからリリースされた5号機「サクラ大戦・デビルマン」なんかは設定1or設定6という「設定が2段階」しかなく、設定6の機械割も103%程度とかなり辛い機種でした。

当然4号機の高設定で110%以上の機種ばかり打っていたスロプロや、ハイエナばかりしていたスロプロ達も勝ちようがなくなり、毎月の収支はどんどんと減っていきます。

そんな中でも、5号機第一弾として発売された「新世紀エヴァンゲリオン」に関しては、設定6の機械割が110%ほどあって5号機初期の機種では高い方でした。

小役確率に大きな設定差があったのも、高設定・低設定の判別に大きく役立っていました。

この時期にはエヴァンゲリオンだけで勝っている人も多かったです。

ただ、そんなに甘い状況を多くのプロ達が味わえるワケもなく、次々とプロ達が脱落していきました。

5号機登場によって、多くのプロ達が就職活動を始めるきっかけとなったのは間違いありません。

私の周りの仲間達も全員パチスロでの生活にピリオドを打つことになりました。

学歴もない資格もない私がとった行動

パチンコホールのパチスロが全て5号機設置となってから、しばらくはパチスロでの生活をしていました。

4号機時代に嫌でも貯まっていった貯金はあったので、それを元に生活していました。

しかし、ハイスペック機の設定狙いやハイエナをメインにしていた私からすると、5号機初期の低スペックAタイプでの収支を上げるのはかなり難しく、貯金はどんどんと削られていきました。

このままではまずいと、人生の終わりを迎えるぐらいの絶望を味わうことになったのです・・・

生活が厳しくなるぐらい貯めていた貯金も無くなってきて、一刻も早く就職をするしか方法は無くなりました。

まずは派遣会社へ登録し、派遣社員としての人生を送ることになったのです。

初めて社会に出て人生の厳しさを学ぶ

そんなこんなで学歴のない私は派遣会社の人へあれこれ相談をし、少しでも給料の高い派遣先を探してもらうことに・・・

そしていくつかの企業へと面接に行かせてもらい、結果的に「巷でも有名な大企業」への派遣社員として、仕事をもらうことができました。

その派遣先で相当な実績を上げれば、派遣社員から「正社員」にもなれるという働き甲斐のある条件の勤め先でした。

ただ、私はそれまでに「アルバイトしかした事がない」いわゆる常識外れな人間だったので、社会に出てから最初は相当苦しみました。

全く常識なく使えない人間だったのです。

それでも、「正社員」を目指すという目標は捨てずに、必死で努力をして2年後には大企業の正社員へとなったのです。

社員数も相当な数ですし、とても厳しい世界だったのですが、パチスロ生活から離れて大分社会に馴染む事が出来ました。

とにかく忙しい会社だったので、2〜3年はパチスロをほとんど打たずに生活していました。

同僚や上司などから、「前は仕事何やってたの?」

と聞かれても、「パチスロで生活してました」なんて口が裂けても言えなかったですね。笑

相当な努力をしてやっと大企業の社員になれて、安定した余裕のある生活がほぼ約束されていたので。

世の中で嫌われがちなパチスロの話題なんかは、当初は会社では出せなかったですね。

たまに一人で打ちに行くことはありましたが、会社内では自分からパチスロの話題を出すことはありませんでした。

サラリーマンだった頃は、勝ちに行くというよりも負けない程度に遊べれば良いぐらいの感覚で打っていました。

5号機の初期は勝ちづらい機種ばかりだったというのもありますが・・・

こういう極々一般的であり、真面目な人生を送り続けていくことを決意した20代でしたね。

大企業での勤めは厳しい世界でもありましたが、だからこそ充実した毎日を過ごしていたと思います。

そんな中、少しづつ変わっていく何気ない毎日が、日々過ぎていくのを感じていたのです。

気づいたら私の充実したサラリーマン生活が10年以上過ぎていきました・・・

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